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- ――舞台「地獄楽」第一弾を振り返っての感想をお聞かせください。
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第一弾上演時はまだTVアニメがスタートしていない状態だったこともあって、お客さまから「TVアニメが楽しみになった」や「TVアニメはもちろん、原作も読んでみます」といった感想を多くいただきました。僕たちの舞台「地獄楽」を通じて、より多くの皆さまに「地獄楽」という作品を知っていただけたことが、純粋にすごく嬉しかったです。
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- ――千秋楽の挨拶でも、続編に向けての意気込みを語っていましたね。
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当時は続編が決まっていたわけではありませんでしたが、「ここで終わりじゃない」ということは第一弾が始まる前からずっと考えていたことでした。画眉丸だけでなく他のキャラクターも含めて、「これが全てではない」ということを念頭に置きながら、次へ向けて成長するために戦っていたような気がします。
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- ――改めて第一弾で印象に残っているシーンを教えてください。
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神仙郷に上陸してからすぐの佐切との戦闘の中で、結と佐切を重ね合わせるシーンが印象に残っています。TVアニメでそのシーンを観たときも舞台のことが思い出されるくらい、思い入れのあるシーンです。
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- ――原作の世界観を舞台で表現するにあたって、どんなことを意識しましたか?
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僕たちだけの力では補えない表現の部分を、琴や三味線の生演奏をはじめ、照明、映像などの演出で大きく膨らませてくださったなと感じています。なので、僕たちは仲間と一緒に敵に立ち向かっていくという気持ちを真っ直ぐ持つことに集中致しました。
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- ――画眉丸に対して、第一弾を経て印象が変わった点はありますか?
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「がらんの画眉丸」と呼ばれるだけあって、人に対してあまり思い入れがない人物なのかなという印象だったのですが、人は人と出会うことで変われるんですよね。画眉丸も結や佐切と出会って「人になっていく」過程を感じられましたし、そうした姿が素直な子供のような印象を受けました。
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- ――TVアニメの放送も経て、作品そのもののファンが大きく拡大した印象です。新規のファンに向けて、舞台「地獄楽」ならではの魅力を教えてください。
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血の通った心と心の会話、戦いにおける一挙手一投足でしょうか。みんなが生きるために戦っているので、そこにぜひ注目してほしいです。殺陣やアクションなどもみどころですが、第一弾で言えば、劇場内でお香を焚いて、匂いから妖艶な世界観を演出したり、竈神たちが舞台から降りて行進したりと、舞台「地獄楽」を観に来たからこそ感じられる、生だからこそ感じられる魅力も体感頂けたかと思います。劇場の都合があるので第二弾ではどんなことができるのかまだ分かりませんが、「地獄楽」の世界に自分たちも本当に入り込んだかのような追体験をできることが、舞台「地獄楽」の楽しみの一つだと思います。
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- ――第二弾ではカンパニーに新たな仲間も加わり、総勢16名での出演となります。新たに参加される共演者の印象や、カンパニー全体として楽しみにしていることを教えてください。
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新キャストは全員、これまでに共演したことがある人たちなので、とても心強いメンバーが集まったなと感じています。ただ、シジャ役の櫻井圭登くんとは別作品で一緒になったことはあるのですが、言葉を交わす役柄ではなかったので、ガッツリと共演するのは今回が初めてなんです。画眉丸に強い執着と憧憬を抱いているシジャ役ということで、重めの愛をどうぶつけて来てくれるのかが楽しみですし、二人の熱い戦いをしっかりとお見せできたらいいなと思っています。
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- ――今回は最終決戦まで描かれます。改めて舞台への意気込みをお聞かせください。
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TVアニメを通して「地獄楽」という作品をより多くのお客様に知っていただけたこのタイミングで、最終章をやらせていただけることがありがたいです。「妻に会う」その願いのために、ずっとこの舞台で生きてきたので、最後は結に会ってしっかりとハッピーエンドで終われたらいいなと思っています!舞台の結末がどんな形になるのか、ぜひ劇場でお楽しみください。